派遣として働く際に気になるのが、保険関係ではないでしょうか。
派遣社員も保険に入ることが出来るのか、出来ないのかについて解説します。
1.社会保険の加入条件
社会保険は一定の条件を満たしている場合加入が可能となります。派遣社員の場合、下記の条件を満たしていれば社会保険への加入が可能です。
健康保険・厚生年金保険・介護保険の条件
- ・1週間の所定労働時間が正社員の4分の3以上
- ・1週間の所定労働時間が20時間以上
- ・2ヶ月以上の雇用見込み
- ・月額賃金88,000円以上
- ・学生ではない
- ・会社の従業員数101人以上
雇用保険の条件
- ・1週間の所定労働時間が20時間以上、31日以上の雇用見込み
2.社会保険の種類
社会保険には5つの種類がございます。
種類
- ・健康保険
- ・厚生年金保険
- ・雇用保険
- ・労働者災害補償保険
- ・介護保険
① 健康保険
病気やケガをした時の負担を軽くする為の保険が健康保険です。「健康保険」と「国民健康保険」の2種類があり、会社に勤めており条件を満たしている場合は健康保険に加入するのが一般的です。
会社と半額ずつ負担するため、給与から半額天引きされます。
② 厚生年金保険
会社員や公務員が加入可能である年金制度です。老後に受け取れる「老齢年金」、病気やケガなど障害を負った際に支給となる「障害年金」、死亡した際に遺族が受け取れる「遺族年金」があります。
会社と半額ずつ負担するため、給与から半額天引きされます。
③ 労働者災害補償保険
労災保険と呼ばれているものです。業務中などに、病気やケガをした場合に保険金が受け取れます。
保険料は会社が全額負担となる為、給与からの天引きはありません。
④介護保険
40歳以上になると介護保険への加入が義務づけられています。
1~3割ほど負担する必要があり、健康保険料と一緒に給与から天引きされます。
3.社会保険の加入手続き
社会保険の加入は会社が行います。自分で手続きをする必要がありませんが、書類が必要となるので準備して会社に提出しましょう。
社会保険の加入に必要な書類
- ・雇用保険被保険者証
- ・年金手帳
社会保険の加入手続きは会社が行ってくれますが、国民健康保険に加入してた場合の脱退手続きは自分で行う必要があります。脱退を忘れていて2つに加入していた…となっても問題はありませんが、保険料を2重で支払うことになる為負担がかなり大きくなります。
4.社会保険に加入するメリット
社会保険は加入した方が良いのでしょうか?国民健康保険や国民年金など自分で加入することも可能ですが、会社で保険に加入した方が自己負担を抑えられる可能があります。
例えば、健康保険・厚生年金保険の保険料は会社と半々になりますが、国民健康保険や国民年金のように自分で加入している場合は全額負担となります。
社会保険のメリット
- ・保険料を会社に一部負担してもらえる
- ・国民保険よりも手厚い補償がある
- ・将来もらえる年金が増える